食中毒に気をつけよう!
2012/08/24(金)
食中毒とは?
高温多湿の梅雨時から夏にかけては食中毒の季節です。食中毒とは有害な微生物(細菌、ウイルスなど)や化学物質(毒キノコや毒草)などを口から摂取しておこる下痢や嘔吐、発熱、腹痛などの総称です。原因によって細菌性、ウイルス性、化学性、自然毒その他に分けられますが、細菌性、ウイルス性の感染性食中毒が一般的です。中でもノロウイルス、カンピロバクター、サルモネラ菌が8割を占めます。
症状と感染拡大防止
食中毒の症状は、発熱、上・下腹部痛、激しい嘔吐、血便、水様便、緑色水様便、白色便など原因によりさまざまで、出血性大腸菌のように尿毒症を引き起こしたり、ふぐ毒やボツリヌス菌のように麻痺をきたすものもあります。
下着類は熱湯や薬剤で消毒してから洗濯するようにしましょう。便座も使用の度に薬液消毒をして、家族内感染を防ぐようにします。吐物の処理には使い捨ての手袋を使用します。
予防
食中毒は何と言ってもかからないようにするのが一番で、予防には三大原則というのがあります。「付けない」「増やさない」「殺す」です。魚介類や肉類など生ものには細菌が多く付着しています。加熱する、またはすぐ食べることが肝心ですが、調理器具に付着していることも多く注意が必要です。食材により調理器具を変え、同じものは使わないことです。
室温で放置しておくと菌はどんどん増えます。冷蔵・冷凍は有効な手段ですが、完全ではありません。最も効果的なのは加熱です。75度以上で1分間加熱すると、ほとんどが不活性化できます。電子レンジでは中心まで加熱することができるので、一度電子レンジを使用してから焼くと安全に調理できます。