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今年の夏こそ水虫を退治しよう

2011/08/04(木)

中高年男性に多いというイメージの水虫ですが、最近は若い女性の発症も増えています。特に、高温多湿の梅雨の時期は、発症したり、症状が悪化しやすいので、注意が必要です。

水虫とは、白癬菌というカビの感染によって起こる病気です。発症すると、①患部がむずがゆい、②皮膚がただれる、③赤い水疱がたくさんできる、④足の裏(とくにかかと)の角質が分厚くなる、⑤爪が白く濁って厚くなりもろくなる(爪水虫)などの症状が表れます。足に起こるというイメージがありますが、白癬菌に感染すれば体のどの部位にも起こります。手のひら、とくに片方に皮むけがくり返し起こる場合は、発症を疑いましょう。
中高年男性に多いというイメージがありますが、最近は若い女性に増えています。その原因は、冬のブーツにあります。ここ数年はブーツの流行によって、冬でもカビの好む高温多湿の環境が作られ、水虫を発症してしまうのです。とくに昨年流行したボア付きのブーツの中は、まさに水虫が繁殖する絶好の環境です。

自己判断は禁物!
自己判断で水虫と決めて市販薬のみに頼ることは避けてください。湿疹薬をつけて水虫をつけて水虫の症状が悪化することもあります。湿疹薬には水虫がえさとするステロイド剤が使われていることが多く、白癬菌をさらに増やしてしまうので注意が必要です。
水虫は放置して不潔にしていると細菌感染によって足全体がはれ、高熱を出すことがあります。ですから、気になる症状が出たときは、皮膚科で検査を受けましょう。

日常のケア
水虫は冬はおとなしくしていても、好条件がそろえばいつでも活動をはじめるため、1年を通じたケアが必要です。梅雨時は通気性のよい靴下(綿などの吸湿性のある素材がよい)をまめにはき替え、清潔な環境を維持しましょう。
また、足から落ちた白癬菌は何ヶ月も生き続けますから、ほかの人にうつさないために部屋の床やじゅうたんはよく掃除する、お風呂の足ふき、スリッパ、タオルなどは共用しない(プールや温泉も同様)なども心がけてください。洗濯物は十分に渇かしましょう。きつい下着や指輪の下の湿気も要注意です。靴は通気性のよいものを2、3足交互にはき、靴箱は風通しをよくしておきます。最近は夏でもブーツがはやります。ブーツが汗でぬれたら中をよく乾燥させ、清潔を心がけましょう。

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